設計提案事例

樹脂流れ(樹脂融け)とその改善

Before

1次側シボが融けてしまう

1次側シボが融けてしまう

ご相談いただいた2色積層成形の中で、1次材にシボ加工を施し2次材を透明材を成形し、加飾成形体を得る製品がありました。この成形体の場合、1次材に対して2次材のゲート設計は重要になります。図のように、1次成形体の表面にシボ形状がある成形体があり、2次材(透明材)を成形すると、1次シボを融かす『樹脂流れ(樹脂融け)』が発生します。その結果、1次シボ形状は崩れ、外観上製品不良となる場合があります。この原因は2次樹脂がゲートから流れ込む際、1次のシボに対してせん断応力が発生するためと推察しています。

After

ゲート位置の提案で樹脂流れ(樹脂融け)を改善!

ゲート位置の提案で樹脂流れ(樹脂融け)を改善!

理由として①樹脂の流動が早いため、1次のシボに対して圧力が掛かり、せん断発熱、せん断応力が増加し、『樹脂流れ』が発生することです。これらの改善方法案として、①1次材は2次材成形との融着が優れている温度帯で強度の高い材料を選定する事。②2次材としては流動性の良い材料を選定する事②ゲート形状は大き目に設定する事③ゲートバランスを検討し、ゲートの追加する事が有効であります。実際のお客様からのご相談でも解析と当社からの経験値を元にゲート位置のご提案を行い、樹脂流れの問題を解消することができました。

【Point】

当社では樹脂流動解析ソフトを駆使して、樹脂流動の流れ方向、流動中の樹脂温度などのデータ分析から、ゲート設計、改造検証を行っています。解析ソフトで完全な解を得られることはありません。しかしながら、2色成形の実績と経験と解析ソフトを用いて、ゲート設計の適正化を図りよりよい製品への改善並びに製品提供できるよう努めております。