設計提案事例
金属部品のオール樹脂化
Before
廃棄時の分別に工数がかかっていた
ファンの軸受けのファンボス製品は金属とゴムの一体成型品であるため、室外機の改修や廃棄を実施する際にプラスチック・ゴム・金属といった素材ごとに分別する必要があり、非常に工数がかかっていた。
After
素材を樹脂に統合することで廃棄性が向上
金属部分をガラス入りの硬質樹脂に変更し、ゴム部分を軟質樹脂に変更することで、
従来は複数の素材を用いていたところを、樹脂に統合することが出来ました。
それらの樹脂を従来の仕様を満たす形で成形を行うために、金型の設計を工夫し
2色成形を実施することで、素材を統合しながらも製品仕様もクリアする工法を実現。
これにより製品を製作するうえで、金属部品の製作、ゴム部品の政策といった間接管理工数が減り、トータルコストが低減できました。
また、熱可塑性樹脂で構成するファンボスになったため、ファンそのものの廃棄回収に分別する工数が大幅に削減できております。
【Point】
複数の材質からの統合は、材料選定から試作金型の製作や開発など複数の要素が組み合わさった提案となるため、
高い技術力を用いてお客様に提案し、お客様と密に連携をとって対応を進める必要がございます。