DSI成形

DSI成形とは

DSI成形とは?

DSI (Die Slide Injection)成形は、複雑な中空体や積層構造体の成形を可能にする射出成形技術です。

M-DSI成形(Multi Layer Die Slide Injection)

M-DSI成形は、ダイスライド金型を使用して2種類の樹脂(1次成形と2次成形)を金型内で積層一体化することで、積層成形品を作り出す技術です。この技術により、複雑な形状の積層成形品を成形することが可能になります。また、ダイスライド金型を用いることで、回転2色成形に比べて多数個取りが容易になる利点があります。

①1次側を成形  ⇒  ②ダイスライド(固定側1次キャビ→2次キャビ) ⇒ ③2次側の成形・取出し  ⇒  ④ダイスライド(固定側2次キャビ→1次キャビ)⇒ ①に戻る

これらを1サイクルで繰り返し成形します。

DSI成形アニメーション

 

中空DSI成形

中空DSI成形は、ダイスライド金型を用いて2回射出(1次成形と2次成形)することで、通常の射出成形では困難だった中空成形品を得る技術です。この方法では、分割して成形された部品の接合面を金型内で融着一体化し、中空の成形品を作り出すことが可能です。

①1次を成形  ⇒  ②ダイスライド(1次成形品同士が向き合う位置) ⇒ ③1次成形の合わせ目をくるむように2次成形  ⇒  ④中空成形が完了・取り出し  ⇒  ⑤ダイスライド⇒ ①に戻る

これらを1サイクルで繰り返し成形します。

中空DSI成形アニメーション

 

DSI成形の3つの特徴

01

高品質の製品を高効率に生産

中空体や積層構造体の成形品を一度の成形で作成できるため、生産性が高く、製品の組み立てや接着作業が不要で、品質の一貫性も高いです。

02

高い付加価値(デザイン性、機能性)

プラスチックの種類によって、硬質と柔軟性のある部分を自由自在に配合することができ、製品のデザイン性や機能性を高めることができます。

03

開発段階の設計・試作に対応

高い品質を実現するため、製品開発段階から成形品の設計・解析に注力しており、複雑な形状の成形品にも対応可能です。

使用事例

自動車の内装部品、色々なケース、家電製品のハウジングなど、様々な製品に利用出来ます。

 

DSI成形

DSI成形に関する設計提案事例

DSI成形に関するよくある質問