大型2色成形事例

電動ドライバー用ハウジング

本製品は産業機械向けの電動ドライバーの取手になります。
重量物の筐体として衝撃性に優れる硬質材と、電動ドライバーを手にもって使用する際の
グリップ性に必要な軟質材を一体成型で製造した部品になります。

従来は、硬質の一次成形品をインサート成形して軟質の二次成形を行っておられましたが、
樹脂同士が融着しておらず、二次側で使用する中で部品同士が外れてしまうこともあるとのことでした。

外れない、強度の強い融着ができる一体成型ができないかとご相談をいただきました。

樹脂同士の融着が必要で、それぞれ衝撃性やグリップ性の感触が求められるため、
当社より材料を選定する際にいくつかのパターンで案出しを行い、デザインプレートでテストを行い最適な組み合わせを選定いたしました。

他社では、素材の選定段階でデザインプレートでのテストなどが行えず、深い検討ができなかったとのことで、
当社のご提案方法を高く評価いただきました。

また、2色成形の材料選定は過去の製造実績により培われたノウハウが深く影響するため、
当社のノウハウをしっかりと守るべく材料メーカーに専用グレードとなるオリジナル品番を設定し、
お客様にとっても情報優位性が担保される進め方を実施しました。

大型2色成形の実績を豊富に持つ当社であれば、本事例のような他社では対応が難しかった一体成形に関しても
素材の選定段階からお客様のニーズに合わせたご提案が可能です。

必要に応じてデザインプレートを用いたテスト等も対応いたします。
硬度と機能性を兼ね備えた製造が必要な部品でお困りのお客様はお気軽に当社にご相談ください。