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2色成形の発注から納品まで完全ガイド|はじめての方向けフロー解説

  • 成形

「2色成形に興味はあるが、どこに相談すればいいのか」「初めて外部に成形を依頼するが、どんな流れで進むのか不安」——そのようなお声をよく耳にします。

2色成形は単色成形に比べて工程が多く、初めて依頼する場合はどこから手をつければよいか分かりにくいかもしれません。当社(角一化成株式会社)は国内でも希少な800トン級の回転式2色成形機を保有し、2色成形機20台以上の量産体制で多数の発注対応実績を持ちます。その経験をもとに、本記事ではお問い合わせから量産・納品に至るまでの全ステップを、期間の目安・必要書類・よくある疑問とあわせてわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 2色成形の発注フロー(全7ステップ)の概要
  • 各ステップの所要期間の目安
  • 見積もり・金型設計・試作に必要な情報・資料
  • よくある疑問(図面がない場合・途中変更など)への回答
  • スムーズに進めるためのコツ

2色成形を依頼する前に知っておきたい:発注フロー全体のイメージ

2色成形の発注から量産納品まで、一般的には以下の7ステップで進みます。製品のサイズ・複雑さ・数量によって前後しますが、初期相談から量産開始まで概ね4〜6ヶ月程度を見込んでいただくのが標準的です。

ステップ内容期間目安
① 初回相談・問い合わせ製品概要・要件をご共有いただく即日〜数日
② ヒアリング・技術打ち合わせ仕様・材料・数量・用途の詳細確認1〜2週間
③ 概算見積もり提出金型費・成形単価・納期の概算を提示3〜5営業日
④ 金型設計・製作1次側・2次側の金型を設計・製作2〜4ヶ月
⑤ 試作(T0ショット)・確認初回試作品を成形し、寸法・外観・機能を確認1〜3週間
⑥ 修正・承認(量産前確認)修正が必要な場合は金型修正後、最終承認
量産承認をいただけるまでトライと修正を繰り返します
1〜4週間(修正内容による)
⑦ 量産・納品量産成形→検査→梱包→納品ロット・数量による

※上記は標準的な期間目安です。製品の複雑さ・修正の有無・検査基準などによって前後します。急ぎの場合はご相談ください。

2色成形の発注フロー:各ステップの詳細解説

STEP 1:初回相談・問い合わせ

初回相談・問い合わせ

まず、製品の概要や要件をお知らせください。問い合わせフォーム・電話・メールのいずれかで受け付けています。この段階では図面がなくても構いません。「こんな製品を作りたい」「2色成形に切り替えたい」というレベルのご相談も歓迎です。

この段階でお伝えいただくと良い情報:
  • 製品の用途・機能イメージ(スケッチや参考写真でも可)
  • 製品のおおよそのサイズ感
  • 使用したい樹脂材料(未定の場合はその旨を)
  • 年間生産数量の見込み
  • 希望する量産開始時期
💡 よくあるご質問①:図面がなくても相談できますか?

はい、もちろんです。製品のスケッチ・参考品・イメージ図などがあればご共有ください。打ち合わせの中で要件を整理し、設計支援も含めてご対応することが可能です。

STEP 2:ヒアリング・技術打ち合わせ

ヒアリング・技術打ち合わせ

当社の技術担当が詳細なヒアリングを行います。製品の要求仕様(外観品質・寸法精度・耐熱性・耐薬品性など)を明確にしながら、最適な工法・材料の組み合わせをご提案します。

打ち合わせで確認する主な項目:
  • 1色目・2色目の樹脂材料と色の組み合わせ
  • 接合部の構造・密着性の要求レベル
  • 外観基準(ウェルドラインの許容・表面粗さ等)
  • 寸法公差・重量規格
  • 検査基準・受け入れ条件
  • 梱包・納品形態の要件

STEP 3:概算見積もりの提出

概算見積もりの提出

ヒアリング内容をもとに、金型費・成形単価・リードタイムの概算をご提示します。3DデータやDXF図面がある場合はより精度の高い見積もりが可能ですが、この段階では概算でのご提示も可能です。

見積もりに含まれる主な内訳:
  • 金型費用(1次側・2次側)
  • 成形単価(1個あたり)
  • 金型製作リードタイム
  • 量産開始可能時期の目安
  • 設計費・立ち合い費(発生する場合)

製品の外形寸法・材料・キャビティ数の方向性が決まれば、概算でのご提示が可能です。その後、3Dデータを受け取った段階で正式見積もりに切り替えます。「予算感を先に知りたい」という場合は、まずお気軽にご相談ください。

「費用感だけ確認したい」というご相談も大歓迎です。
サイズ感・数量をお知らせいただければ、まず概算をご提示します。

STEP 4:金型設計・製作

金型設計・製作

発注確定後、金型の詳細設計に入ります。当社が主に採用する回転式2色成形では、1次成形(硬質樹脂など)用と2次成形(軟質樹脂など)用の2型が必要となります。当社では信頼できる金型メーカーと連携し、回転機構に対応した精密な位置合わせが実現できる金型を製作します。当社の技術担当が金型設計の段階から関与し、成形品質の最適化を図ります。この工程が全行程の中で最も長い期間を要します。

金型製作の主な工程(金型メーカーとの連携工程):
  1. 金型設計(CAD設計・必要に応じて流動解析)
  2. 鋼材加工(マシニング・放電加工)
  3. 磨き・仕上げ
  4. 組立・精度確認
  5. 試し打ち・調整

当社では、大型品(最大1,000mm)に対応した800トン(400トン×2)回転式2色成形機や650トンのDSI成形機を保有しており、大型金型の管理・活用ノウハウを蓄積しています。

📖 関連コラム:成形機・工法についてさらに詳しく

STEP 5:試作(T0ショット)・確認

試作(T0ショット)・確認

金型完成後、初回の試作成形(T0ショット)を行います。試作品をお客様にお送りし、以下の項目について確認・評価していただきます。

確認項目確認方法の例
寸法精度測定結果に対しての図面との照合
外観品質目視検査・外観基準書との照合
2色間の密着性剥離試験・引張試験
成形色・表面粗さ官能検査・色差計・粗さ計
機能確認嵌合・組み付け確認(用途による)

当社では試作品と合わせて測定レポートをご提出し、品質の透明性を確保しています。

STEP 6:修正・承認(量産前確認)

修正・承認(量産前確認)

試作確認後、修正が必要な箇所があれば金型を修正し、再試作(T1ショット)を実施します。修正がない場合はそのまま量産承認(初品承認)へ進みます。

量産前に確定させる事項:
  • 製品承認(外観・寸法・機能)
  • 成形条件の固定(温度・圧力・サイクルタイム等)
  • 検査基準書・限度見本の合意
  • 梱包仕様・納品形態の確認
💡 よくあるご質問③:試作後に設計変更することはできますか?

軽微な修正(寸法微調整など)は金型修正で対応可能です。ただし、製品の形状を大きく変更する場合は金型の一部再製作が必要となり、追加費用・期間が生じることがあります。設計変更の可能性がある場合は、試作前にご相談いただくことをお勧めします。

STEP 7:量産・納品

量産・納品

量産承認後、生産スケジュールを確定して量産に入ります。当社は2色成形機を20台以上保有しており、安定した量産体制を維持しています。

量産・納品時のポイント:
  • 初回ロット納期:量産承認後2〜4週間が目安(数量・納入先による)
  • 継続供給:定期発注・スポット対応いずれも可能
  • 品質保証:出荷前全数検査または抜き取り検査(取り決めによる)
  • 梱包:製品仕様に合わせた梱包材・個数/箱の設定が可能

2色成形の発注をスムーズに進めるための3つのポイント

初めて2色成形を発注する場合に、よくつまずく場面と対策をまとめました。

① 使用する樹脂材料をできるだけ早期に確定する

樹脂材料の組み合わせ(1色目・2色目)は、金型のゲート設計や成形条件に直結します。材料選定が遅れると金型設計がスタートできず、全体の納期に影響します。材料選定で迷っている場合は、当社の技術担当が用途に合わせた材料組み合わせをご提案しますので、早めにご相談ください。

② 3DデータまたはDXF図面を早めにご共有いただく

正式な3DデータやDXF図面があると、見積もり精度・金型設計の品質・試作後の修正点の少なさが格段に向上します。データ形式(STEP・IGES等)は問いません。設計中の暫定データでも、まずは共有いただけるとスムーズです。

③ 量産開始タイミングと年間数量を事前にお知らせいただく

量産開始の希望時期が明確になると、金型製作のスケジュールを逆算して組めます。また、年間生産数量はキャビティ数(取り数)の設計に影響するため、なるべく早い段階でお知らせいただくと、コストと納期を最適化したご提案が可能になります。

📖 関連コラム:材料・工法の選び方

当社の対応範囲:大型品から量産まで

角一化成株式会社では、以下の対応範囲で2色成形の受託製造を行っています。

項目当社の対応範囲・特長
成形可能サイズ最大1,000mm
成形機台数2色成形機 20台以上(安定した量産体制)
材料組み合わせPP/TPO・ABS/TPU・PC/TPE 等、多数の実績あり
対応ロット小ロット試作〜大量量産まで柔軟対応
相談窓口図面なし・初回相談から技術担当が対応
特に当社が得意とする案件:
  • 製品サイズが300mm以上の大型2色成形部品
  • 自動車外装・内装部品(オーナメントパネル、エアスポイラー等)
  • 産業機器のカバー・グリップ類
  • 単色成形+後工程からの2色成形への切り替え案件
📖 詳しくはこちらもご覧ください

はじめての2色成形依頼|よくある質問

Q. 図面がなくても2色成形の相談はできますか?

A. はい、図面がない段階でも相談を受け付けています。製品のスケッチ・参考写真・サンプル品などがあればご共有ください。当社の技術担当が要件を整理し、設計支援も含めて対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

Q. 発注から量産開始まで最短でどのくらいかかりますか?

A. 製品の形状がシンプルで、既に3Dデータがある場合、初回打ち合わせ、見積もりで1カ月、金型製作2〜3ヶ月+試作確認および金型修正で1カ月で、概ね6ヶ月での量産開始が目安です。ただし製品の複雑さや修正の有無によって変動します。納期を優先される場合はご相談ください。

Q. 2色成形の最小発注ロットはどのくらいですか?

A. 製品の種類・サイズによって異なりますが、試作段階では数十個〜数百個からの対応も可能です。量産の場合は年間1,000個以上から安定した供給が可能なケースが多くなります。まずは数量をお知らせいただき、ご相談ください。

Q. 3DCADデータはどのファイル形式に対応していますか?

A. STEP形式・IGES形式など形式は問いません。DXF図面(2D)のみの場合も対応しておりますので、ご不明な点はお問い合わせください。

Q. 現在、単色成形+後加工で作っている部品を2色成形に切り替えることはできますか?

A. はい、当社では工法転換のご相談も多く承っています。現在の製品図面・仕様・後工程の内容をお知らせいただければ、2色成形への切り替えによるコスト削減効果と対応可否を検討いたします。切り替えには金型の新規製作が必要になる場合がほとんどですが、トータルコストの試算をご提示することも可能です。

2色成形の発注について、まずはお気軽にご相談ください

図面がなくてもOK。「費用感だけ知りたい」「工法の相談をしたい」といったご要望にも、
技術担当が丁寧に対応いたします。大型品(最大1,000mm)・量産体制(20台以上)も万全です。

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