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2色成形で使用される材料のPCとは?

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PC(ポリカーボネート)とは、高い耐衝撃性や特有の透明性を持つ熱可塑性エンジニアプラスチックであり、自動車部品や家電部品、雑貨関係など幅広い分野で使用されています。

ここではPCの特徴と用途、当社の2色成形の実績をご紹介いたします。

PCとは?

PC(ポリカーボネート)とは、炭酸エステル構造を持つポリマーの総称であり、ビスフェノールAとホスゲンの反応により生成されます。透明性が非常に高く、ガラスに匹敵する程の透明度を持っている為、ガラスの代替素材としても広く使用されます。

PCの特徴

PCは高い衝撃性、透明性、寸法安定性に優れたエンジニアプラスチックであり、幅広い分野で使用されている熱可塑性樹脂の1つです。

以下に、PCの主要な特徴について説明します。

耐衝撃性

PCは他の透明樹脂と比べ、非常に高い衝撃性を持ち、壊れにくく割れにくい特性を持っています。この強度と耐久性を活かして安全性が求められる様々な場面で使用されます。

透明性

PCは非常に高い透明性を誇る樹脂素材です。可視光線透過率が約88~92%に達する非常に優れた特性を持っており、その透明性はガラスにも匹敵します。

寸法安定性

PCは温度変化や湿度変化によって寸法や形状が安定しており、変形が少ない特性を持っています。この特性を活かして高温環境下で使用する製品や長時間が要求される製品などに多く利用されています。

PCの用途

PCはその優れた特性から、自動車産業や電子機器、医療機器など、透明性と耐衝撃性が求められるさまざまな分野で幅広く利用されています。

PCとPMMAの違いとは?

PCとPMMAは高い透明性を持つプラスチック素材でよく比較されることが多いです。

それぞれ異なる特性があり、用途やコストに応じて適切な素材を選びます。

以下に各素材の比較、用途例をご紹介致します。

透明性の比較

光透過率はPCが約88~92%に対してPMMAが約92~93%となっており、僅かに低くなっています。

衝撃強度の比較

PCは非常に高い強度を持っており、ガラスの約250倍とも言われています。

PMMAも比較的高いですが、PCと比較すると劣ってしまいます。

耐熱性の比較

熱変形温度はPCが130℃前後に対してPMMAが約100℃となっています。

PCはより高温に耐えることができ、熱変形温度も高い為、高温環境下で使用する製品に向いています。

コストの比較

PCは優れた特性を持つ代わりに高価であり、PMMAの方が比較的安価になっています。

コスト重視であれば、PMMAが選ばれることが多いです。

2色成形でPCを使用した具体例

2色成形は、異なる2種類の色や材料を使用して成形する技術であり、PCは2色成形でよく使用される材料の1つです。

以下にPCを利用した2色成形の具体例を素材の組み合わせ別でご紹介します。

PC×ABS

自動車部品のメーターリング

1次側にABS、2次側にPCを使用しています。ABSにはメッキ処理を施しており意匠性を高めています。ABSはメッキがのり、PCはメッキがのらない性質を活かしています。

2色成形で使用される材料のABSとは?

PC×PC

アミューズメント部品

1次側にPC、2次側にもPCを使用しています。

アミューズメント部品には耐衝撃性や耐久性などの強度面がスペックとして必要となる為、PCを採用しています。また、色違いの材料で2色成形することによりデザイン性を高めています。
意匠性を高めながら組立工程の削減と管理工数の削減を実現した例になります。

まとめ

PCは幅広い用途でその優れた特性を発揮し、信頼性と安全性を提供するため、多くの産業で欠かせない素材となっています。特に2色成形の技術を組み合わせることで、より多彩なデザインや機能性を持つ製品を開発することが可能です。樹脂成形部品でお困りのお客様は、お気軽に当社にご相談ください。

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