技術情報
2色成形による加飾技術
- 加飾
近年、プラスチック成形品の加飾技術が進んでいます。加飾に2色成形を利用することも可能で、成形だけで加飾が完結し、大量生産に向いています。ここでは加飾デザインの紹介、活用事例を説明いたします。
加飾
1次材に色付きのプラスチック(例えばPC)、2次材に透明のプラスチック(例えば透明PC)の2層にすることで、非常に高級感のある仕上がりになります。さらに、この1次材、2次材にシボをつけることで、さまざまな意匠性を生み出すことができます。
活用例
加飾デザインの紹介
当社の試作型を用いて加飾デザインを確認することができます。当社の加飾技術と、デザインを実際に確認することができる「デザインプレート」のサンプルをご紹介いたします。
クリア層+シボ加工
表面がクリア層となる2色成形のタイプ。光沢感、奥行き感、高級感を演出します。1次材、2次材のそれぞれシボ加工を施すことができるため、計4パターンの組み合わせができます。
1次材:シボなし、2次材:シボなし
1次材:シボなし、2次材:シボあり
1次材:シボあり、2次材:シボなし
1次材:シボあり、2次材:シボあり
エラストマー+硬質樹脂
軟質素材であるエラストマーと硬質樹脂を組みわせた2色成形のタイプ。この組み合わせではシール性を付与することができたり、金型表面加工と合わせることでよりリアルな質感を演出することが可能です。
素材の表現
プラスチックではない素材の風合いをプラスチックの2色成形で表現する例になります。
例えばこちらのガラス細工の例では3Dプリンターで基材を造形し、透明部をエポキシ樹脂で加工したものです。お客様のご要望に応じて、加飾をプラスチック加工で表現いたします。
まとめ
2色成形を用いて、色、素材、金型表面加工の組み合わせ方で成形品の外観は驚くほど見え方が変化します。外観の意匠性や質感を求められる部品の製造でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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