技術情報
樹脂パネルに求められる品質を高める2色成形の活用と事例
- 成形
樹脂パネルでは、2色成形を活用することで「高意匠・光漏れ対策・透明度・操作性」など複数の要求性能を、後加工なしで同時に満たすことができます。 単色成形+塗装・印刷では対応しきれない課題を、成形工程内で解決できる点が大きなメリットです。
本記事では、
- 樹脂パネルにおける2色成形の役割とメリット
- 当社が得意とする技術(材料組み合わせ・CAE解析・大型対応設備)
- 車載・家電・アミューズメント向けの具体的な事例
- 国内外の生産体制
について、パネル特有の課題(光漏れ・段差・色ムラ・反り)をどのように解決できるのか、成形ノウハウとともにわかりやすく紹介します。
樹脂パネルは家電・自動車・産業機器など幅広い製品で使用され、外観品質・透明度・光学性能・耐久性・操作性など多くの性能が同時に求められます。近年は高意匠化や光漏れ対策のニーズが高まり、従来の単色成形+後加工では対応が難しくなっています。
当社はこうした課題に対し、2色成形を活用した高付加価値パネル成形を多数手掛けてきました。材料選定から金型構造、CAE解析、量産体制まで一貫して対応し、最適なパネル構造をご提案しています。
樹脂パネルに2色成形が適している理由
従来は単色成形後に塗装・印刷・フィルム貼付を行うケースが一般的でしたが、2色成形を採用することで以下のメリットが得られます。
- 光漏れを防ぐ一体構造(表示パネルで必須)
- 段差のないフラットデザイン
- 透明部と不透明部の高精度な位置合わせ
- 後加工レスによる外観品質の安定化
- 組立工数の削減とコスト低減
- 高意匠な色分け・加飾表現が可能
樹脂パネルで求められる外観品質と機能性を、成形工程内で同時に実現できる点が大きな特長です。
当社が得意とする樹脂パネル向け2色成形技術と特徴
用途に応じた樹脂の最適組み合わせ
当社では、透明樹脂と不透明樹脂、硬質樹脂と軟質樹脂など、目的に応じた材料を組み合わせた2色成形を得意としています。
例:
- 透明PMMA × 耐衝撃性PC/ABS
- 剛性PC × エラストマー
- PP/TPO × エラストマー
これにより、光学性能・耐衝撃性・触感・滑り止め効果など、用途に応じた最適なパネル構造を実現します。
関連記事:2色成形の材料組み合わせと相性
CAE解析を活用したウェルドレス成形
パネルは面積が広く、ウェルドラインや色ムラが発生しやすい部品です。当社ではCAE解析を活用し、
- ゲート位置の最適化
- 樹脂流動の均一化
- ウェルド発生位置の事前予測
を行うことで、ウェルドレスに近い外観品質を実現しています。
関連記事:ウェルドラインとは?
大型パネルにも対応できる設備体制
当社は800tクラスを中心とした2色成形機を多数保有し 、大型パネルや複雑形状にも対応可能です。 金型設計・製造から成形・アッセンブリまで一貫対応できるため、製品仕様に合わせた最適な成形方法をご提案できます。
関連:当社が保有する設備
樹脂パネルでよくある課題と当社の解決アプローチ
パネル成形では、以下のような課題が発生しやすくなります。
- 透明パネルの色ムラ・もや
- 大型パネルの反り・ヒケ
- 光漏れや段差による意匠性低下
- 組立時の位置ズレやガタつき
当社では、材料選定・金型構造・流動解析・成形条件の最適化を組み合わせ、これらの課題を事前に抑制したパネル構造をご提案しています。
設計提案事例1:ゲート位置の設計提案で樹脂流れ(樹脂融け)を改善!
設計提案事例2:事前の流動解析で2色成形の反りを防止!
当社が手掛けた樹脂パネル×2色成形の事例紹介
(1)ヒーコンパネル(車載内装)
PC/ABS(黒色側)とPMMA(透明側)を2色成形で一体化した自動車向けパネルです。
車載パネルに求められる品質を満たした代表的な事例です。
成形事例:ヒーコンパネル
(2)アミューズメント向けパネル
遊技機向けに開発した2色成形パネルです。
従来のビス止め構造の課題を解消し、意匠性と生産性を両立した事例です。
成形事例:アミューズメント製品
(3)オーディオパネル(車載内装)
カーナビ周辺に使用されるオーディオパネルで、触感と意匠性が重視される部品です。
操作性・触感・デザイン性を高めた事例です。
成形事例:オーディオパネル
国内外の生産体制と樹脂パネル成形における供給能力
当社は滋賀・山口の国内工場に加え、中国工場も保有し、試作〜量産まで柔軟に対応できる体制を構築しています。
- 国内:試作・小ロット・短納期対応、材料試験・構造検討が可能
- 海外:量産コストを抑えた安定供給が可能
- 金型設計〜成形〜アッセンブリまで一貫対応
- 工場間で生産情報を共有し、同一品質を維持
関連:当社の生産体制について
2色成形を活用した高付加価値の樹脂パネルなら当社へ
樹脂パネルは、外観・光学性能・操作性など多くの要素が絡むため、 最適な成形方法の判断が難しい部品です。
当社では
- 材料選定
- 金型構造の検討
- 2色成形の可否判断
- 試作・量産の最適化
まで一貫してサポートしています。
樹脂パネルや2色成形に関するご相談・技術検討・お見積りなど、 お気軽にお問い合わせください。
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