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サンドイッチ成形を活用した環境対応

  • 成形

当社でも力を入れて取り組んでいる2色成形を用いた環境対策についてご紹介させていただきます。SDGsやESGなど環境に配慮した経営が求められたり、海外の自動車市場で一定のリサイクル材の使用が義務付けられている昨今において、2色成形を用いて環境対策にアプローチが可能です。

背景

CO2排出削減にむけた環境活動の一環として製品回収から資源循環ものづくりが求められています。プラスチックは熱可塑性であり、その製品を回収粉砕してリサイクル材(再生材)として使用することが可能です。

課題

リサイクル材の使用制限を受ける2つの問題

回収粉砕する過程で不純物を除去する必要がありますが、完全には除去しきれず残ることがあります。また一般的には長期間成形品として、色々な環境下に晒された製品もあり、材料としての性能がバージン材と比較して、劣化していることが多くあります。そのため、リサイクル材の使用の制限を受けることになり、世の中の資源循環が進まないことが課題です。

環境に応えるサンドイッチ成形

下図のように、サンドイッチ成形では、製品の外観となるスキン層にバージン材を使用し、内部のコア層にリサイクル材を使用することで、リサイクル材の使用制限問題を解決しつつ、外観と強度を保った高品質な製品を作ることができます。これにより、資源循環型ものづくりに貢献し、環境負荷を軽減することが可能です。

特長

  • 従来の単色射出成形用の金型1つにて成形できる
  • 1回の型締め動作内にて異材質多層成形ができる
  • 多色多層化による機能性UP
    ◎機能性樹脂をスキン層に用いた表面改質効果
    ◎肉厚製品のヒケ防止効果
  • リサイクル材料の有効利用による低コスト化

⇒サンドイッチ成形工法をアニメーションで紹介します。

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まとめ

サンドイッチ成形を活用することで、外観にはバージン材、内部にはリサイクル材を使い、リサイクル材の制約をクリアしながら高品質な製品づくりが可能となります。この技術により、限りある資源を効率的に循環させ、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に寄与してまいります。2色成形を用いた環境対策にご興味のあるお客様は、お気軽にお問い合わせください。

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