製品の特長

本製品は、自動車に使用されるフードヒンジ部品です。
フードヒンジとは、エンジンフード開閉時に使用される蝶番のことです。
自動車車両に取り付ける部分はPPで剛性を担保し、ガラスや金属面に接触する部分はTPOにすることで、
製品としての強度と、緩衝材としての用途を併せ持った部品になっております。

お客様の相談内容

従来はPP成形品に後工程でゴムスポンジや軟質PVCの緩衝材を貼り付けて製造されていたとのことですが、
生産性の改善や、組付け作業時の作業性向上の観点から両面テープレスによる製造を検討されておられました。
また、部品を廃棄する際にPPと別素材が組み合わさっている場合は、素材ごとに分解しないと廃棄できないため、
廃棄時の作業性の悪さも課題の一つとのことでした。

当社の提案

フードヒンジとしての製品仕様を満たしながらも、作業性やリサイクル性が向上する提案を実施。
車両取り付け部はPP、緩衝用途部をTPOとすることで、成形性にも問題のない形状を検討いたしました。
また、材料の収縮差による変形やバリをおさえるためにゲート位置と製造時の設備仕様の検討が重要でしたが、
過去に大型2色成形部品を製造してきたノウハウから、費用対効果の高い製造を実現しております。

大型2色成形なら当社にお任せ！

結果として、仕様面をクリアしながらも、耐衝撃性や、リサイクル性、作業性の向上など様々な機能性を付加した製造でお喜びいただくことが出来ました。

大型2色成形の実績を豊富に持つ当社であれば、PPとTPOの2色成形であれば製品サイズ700mm～750mm程度まで対応が可能です。
製品幅や方向条件によっては上記サイズにご対応できない場合もございますので、別途ご相談が必要です。

2色成形でリサイクル性や耐環境性を向上させることも可能ですので、お困りごとをお抱えのお客様はお気軽にご相談ください。