大型2色成形事例

マットボックス

  • PP
  • 回転2色成形
  • 工程削減
  • コストダウン
マットボックス
マットボックス
マットボックス
マットボックス
名称 マットボックス
1次材 PP
2次材 TPO
成形・工法 回転2色成形
サイズ 172㎜ × 160㎜ × 30㎜
機能性 自動車コンソールのモノ置き
納期
数量

詳細説明

製品の特長

本製品は、自動車の小物置スペースに使用される部品です。車内でスマートフォンや小物を置くスペースとして利用されるため、滑りにくく、安定して物を保持できることが求められます。

この製品では、取り付け部に剛性のあるPP(ポリプロピレン)を採用し、しっかりと固定できる構造にしています。一方、表層部分にはTPO(熱可塑性オレフィン)を使用し、柔らかい触感を持たせるとともに、シボ加工を施すことで滑り止め効果を向上させています。これにより、スマートフォンや小物が置かれた際の安定性が高まり、走行時の振動によるズレを防ぐことができます。

お客様の相談内容

当初、お客様はPPとエラストマーを別々に成形し、それらを組み立てるASSY工程を経て製造していました。しかし、この方法には以下のような課題がありました。

  • 組立工数の削減:部品を個別に成形し、組み立てる工程が必要であり、生産効率の向上が求められていた。
  • 部品管理工数の削減:複数の部品を管理する必要があり、在庫管理や品質管理の負担が大きかった。
  • 品質の安定化:組立工程でのズレやバラつきが発生しやすく、製品の均一性を確保することが課題となっていた。

当社の提案

2色成形による一体成形を採用することで、組立工程を省略し、生産性を向上させるとともに、品質の安定化を実現しました。具体的には、以下のようなアプローチを行いました。

  1. PPとTPOの適切な組み合わせを提案
    PPとエラストマーの組み合わせを見直し、PPとの相性が良いTPOを採用しました。これにより、強度と柔軟性を兼ね備えた一体成形が可能となり、耐久性と触感の向上を実現しました。
  2. シボ加工による滑り止め効果の向上
    ただTPOを使用するだけでなく、表層にシボ加工を施すことで、より高いグリップ性を持たせました。これにより、小物を置いた際に滑りにくくなり、走行時の振動による落下を防ぎます。
  3. 2色成形による生産効率の向上
    ASSY工程を省略することで、組立時間を削減し、部品管理の負担も軽減しました。また、個別部品の組み立て時に発生していたズレやばらつきがなくなり、品質の安定化が図れました。

これらの工夫により、お客様の求める「組立工数削減」「部品管理工数削減」「品質安定化」を実現しました。

大型2色成形なら当社にお任せ!

当社では、PPとTPOを組み合わせた2色成形技術を活用し、製品サイズとして700mm~750mm程度の長さまでの2色成形加工が可能です。製品の幅や方向によって対応が異なる場合があるため、詳細については別途ご相談を承ります。

特に、取り付け部には剛性の高いPPを採用し、接触部分にはTPOを使用する組み合わせを得意としており、多様な用途に対応できます。自動車部品をはじめ、耐久性とデザイン性が求められる製品の成形に関して、当社のノウハウを活かして最適な提案をいたします。

高品質な2色成形品の開発・製造なら、ぜひ当社にご相談ください!