技術情報

バイオプラスチックを活用した2色成形

  • 成形

当社でも力を入れて取り組んでいる2色成形を用いた環境対策についてご紹介させていただきます。SDGsやESGなど環境に配慮した経営が求められたり、海外の自動車市場で一定のリサイクル材の使用が義務付けられている昨今において、2色成形を用いて環境対策にアプローチが可能です。

背景

CO2排出削減にむけた環境活動の一環として製品から資源循環のものづくりが求められています。
従来のプラスチックは石油から作られており、石油資源の枯渇や、地球温暖化、プラスチック廃棄物問題など地球規模での課題解決が急務となっています。これらの環境問題に近年開発されている「バイオプラスチック」が貢献すると期待されています。

課題

一般的な石油由来のプラスチックと比較するとコストが高いため、普及の大きなネックとなっています。また、製品として求められる強度や品質外観などバイオプラスチックの特性上用途が限定されてしまうことが課題となっています。

環境課題に応える2色成形

2色成形を活用することで、成形品全体のうち、必要な部分にのみバイオプラスチック材を使用することで解決します。

・材料コスト面で採用しにくいバイオプラスチック材も一部採用されやすくなる。

・バイオプラスチックと標準材料の特性を組み合わせることで、新たな特性を生み出し、バイオプラスチックの弱点である強度や外観の課題を低減することが可能になる。

これにより、バイオプラスチックの採用が容易になり、持続可能な製品開発に貢献します。

関連コンテンツ

リサイクル性を向上させる2色成形

2色成形でリサイクル材、リペレット材を使用して環境対応!

サンドイッチ成形を活用した環境対応

まとめ

2色成形の技術を活用することで、バイオプラスチックの課題であるコストや強度、外観の問題を部分的に解決し、環境負荷の低減と持続可能な製品開発が可能となります。当社では、SDGsやESGを見据えた環境対応型製品の実現に向け、引き続き2色成形の技術を応用し、新たな取り組みに努めてまいります。2色成形を用いた環境対策にご興味のあるお客様は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

最新の技術情報